幻の電離層・パラボラアンテナ

「CQCQCQこちらは赤道直下マグロ漁船JA7,,,」あれぇ何だこの強烈な電波は?これは21MHzの場合です。「こちらはDU1フイリピン、ケソン、」「VK4オーストラリア」これは50MZzの場合です。3.5MHzや7MHzではフエージングを伴いながら、国内や海外が良く聞こえて来ます。3.5MHzモービルでも時としてZLニユージーランドか聞こえて来ます。例えば50MHzでモービル局と交信して、Sが+20dbの局が20km位離れると、もう弱くS5位になってしまう事があります。いくら離れても聞こえてはきますが、そんな時に59+20dbでDU1,,,これは何なのでしょうか?コンデションが開けたとか言いますが、しかしビックリします。

この電波の強さを比べて見ると10Wと100Wの違いではすまされませんね、どう考えても30dbから40db位の差が有るのです。1Wと1kWぐらいかな?。これはもう、送信出力の問題ではなく、途中に何かがあるのです。そうです。非常に効率良く反射する何かが時として発生するのです。不変的で魅力的なのです。何時間も開ける時も有りますが、すぐ消えてしまう時も有ります。こんな時パイルアップになるのです。アマチュア無線1局対300局位になるからさあ大変です。10秒に1局位の交信になります。呼ぶ方も呼ばれる方も必死の思いで、くぎ付けに成るのです。

昔は50MHzでVKオーストラリアが聞こえるなんて、信じられなくておお騒ぎをしました。今では常識ですね、これはただトランシーバーやアンテナの性能が向上しただけのことではなさそうです。聞こえ出すと水平ビームアンテナよりバーチカルの方が強い場合があります。地球は球形ですから例えばその地表に雲が出来たとしますと、その形も球形です、電離層その他も、球形になるでしょう。ですから、ドラムカンの中で皆が騒いている感じになるのです。又電波形式がSSBとくればなおさらの事です。SSBですと何人重なっても聞こえるのです。声の大きな人、小さな人、でもコンデションが,波を打つように変わるのです。さぁ自分の番をタイミングよく待つのです。これはもう神様が雲の上の、巨大なパラボラアンテナを、ぐるぐる回しているような感じになるのです。またそういう風に考えないとこの強烈さは、つじつまが合わないのです。

インターネットで世界中につながるのとは訳が違います。かたや有線かたや無線、有銭と無銭との違いかな?、プロバイダーが幻のパラボラアンテナかな?、

SA-60Gはこんな魅力を持ったアンテナなのです。

このバンドはHF帯とVHF帯との両方の性格を持っています。移動、固定、自作に、又CWの練習に英会話の練習に丁度良いバンドです。自分の腕を磨くのに最適です。本格的に運用する場合には垂直系と水平系のアンテナが必要になるでしょう。

マニアへ行く                ホームへ戻る